《財務省輸出通関統計3月》
【5月7日:今朝の状況】
※為替(ドル/円)ドル=153円90銭【07:30現在】
※N.Y.ダウ:38,852.27(+176.59)
※銅LMEセツルメント($/t)
①午前売:ー
②午後売:ー
※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
③銅:4.6345(+0.061)
④金:2321.6(+22.6)
※WTI 原油先物($/bbl)
⑤ 78.48(+0.37)
※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
①ロンドン午前:ー
②ロンドン午後:ー
③N.Y. : 1620円
※ニューヨーク為替引値(円)
153.88-153.91(0.9円安-0.9円安)
【5月6日:昨日の状況】
※国内銅建値1560円 (4月23日より+20円)
《財務省輸出通関統計3月》
※日刊市況通信社様より提供頂きます、財務省の輸出
通関統計2024年3月の速報です。
日本から海外へ輸出される銅・真鍮など銅系スクラップ
の数量となります。
【①数量】
※月間数量推移は以下のとおりです。
3月は合計40,557トン(★) 前月27,816トンに比べ、
プラス12,741トンでした。
過去1年間の推移は以下の通りです。(下に行くほど
新しい情報です)
2023年
4月:30,205
5月:30,687
6月:30,056
7月:34,097
8月:30,213
9月:33,937
10月:32,005
11月:36,780
12月:40,562
2024年
1月:25,631
2月:27,816
3月:40,557★
【②国別数量】
※2024年3月の一カ月間に日本 → どの国に輸出された
かの数量です。
( )内は前月の数量比。数量の多い上位国だけを列挙
します。
尚、中国は付き物のある雑品・雑線の輸入を禁止して
いる為、他国向けとは異なりクリーンな銅・真鍮だけ
の数量となります(裏を返すと他の国へは雑線・雑品
も含まれることになります)。
1位:中国 32,305(+10,568)
2位:マレーシア 3,319(+539)
3位:韓国 1,987(+154)
4位:タイ 1,524(+887)
【③コメント】
※毎年、春節の影響のある1月、2月が終わると急激に
中国向け数量が増加します。《注意:a数量が上がり
ますが、b銅相場が上がるわけではない。aとbは、全く
意味が異なります》
※特に今年は、3月、4月に(たまたま)銅相場が上昇
したので、中国向け銅スクラップ輸出にドライブが
かかったと考えます
(中国向けはスポット契約が出来るので、相場上昇時
にピンポイントの高値を捕まえやすい)
※ただ、是をして『春節(中国旧正月)明けは銅相場
が上がる!』と考えるのは誤りです。
春節明け3月の銅相場はほぼ横ばい~僅かな上昇でした
(急騰したのは4月)。
※私見ですが(人間はバカなので)何ごとも物事を単純
化して記憶に残したいものです。『イースター明け=
上がる』『春節明け=上がる』というテンプレ(定型)
で話した会話が独り歩きしてしまい、さも“物事の真実”
のように語られてしまうものです。
「相場に法則はありません。絶対に。」
なので春節明けは上がるなどと言うのはやめましょう。
※ちなみに中国向け32,305トン/総輸出量40,557トン
を計算すると、79.65%ととなり、日本から輸出される
銅スクラップの8割が中国向けであることがわかります。
おまけ:髙橋洋一先生の動画を添付します。
https://youtu.be/kxtAksZum9A?si=KX3Tup0D2lf7mOY2
※雑線(ヤード持込):【5月6日現在】
【1】ワイヤーハーネス:580円前後
【2】雑線エフケーブル(VVF):560円前後
【3】雑線・一般(42ー43%):490円前後
【4】雑線B :380-410円
【5】家電線:付き物を取り売買可
【注意1:参考価格。理論値につき確認後の契約条件】
【注意2:大口=約10トン】
以上